一日一曲(298)ヒンデミット:ファゴットソナタ

 本日のヒンデミット特集は、ファゴットソナタです。

 1938年、作曲者43歳の時の作品です。
 本曲で出てくるメロディ、どれも親しみやすく、美しいです。奇をてらうようなところは全くと言ってよいほど見えません。ヒンデミットさんでもこんなメロディを書くんだなあ!と思ってしまいました。
 第1楽章の出だしのメロディ、ちょっとだけ愁いを帯びた、懐かしい故郷を回想するようなメロディにまず心を奪われます。
 第2楽章も穏やかな旋律で開始されます。息の長いメロディをファゴットが奏で、ピアノがさざ波のように寄り添います。個人的にヒンデミットの作品の中でも好きな部分のかなり上位に位置する部分です。途中からテンポを上げ、楽し気な行進曲風の雰囲気に変わります、その後またゆっくりとした流れに戻り、静かに曲は終わります。

 昨日に引き続きご夫婦の演奏で。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヒンデミット:ファゴットソナタ(演奏:岡崎夫妻)

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