一日一曲(316)トゥビン:バラライカ協奏曲

 本日は「バラライカ協奏曲」です。

 「バラライカ」はロシアの代表的な弦楽器の1つです。胴体が三角形をしているのが特徴です。
さほど音は大きくない楽器でして、協奏曲となると、独奏楽器の音が埋もれてしまうのではないか、と思ったのですが、そこは作曲者はうまく調整しています。バラライカが演奏するときはオーケストラはかなり小さめの音量で伴奏しています。

 作曲者のエドゥアルド・トゥビンさんは、エストニア出身の作曲家・指揮者です。1944年のソ連によるエストニア占領時にスウェーデンに亡命し、以降1982年に亡くなるまでそこで活動されました。亡命後は祖国を奪われた「怒り」が作曲の原動力となったようで、かなり厳しい作風の音楽が生み出されました。
バラライカ協奏曲は1964年の作品。確かにちょっと近寄りがたい雰囲気を醸し出している曲です。

 本曲は医学者であり、夏季オリンピックにも出場経験(射撃)のあるニコラウス・ズヴェトノフさんの依頼で書かれました。ズヴェトノフさんは超多才な人ですね。言葉の方も10ヵ国語を話せたそうです。本日はそのズヴェトノフさんの演奏でお聴きください。、

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トゥビン:バラライカ協奏曲(演奏:ズヴェトノフ)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です