一日一曲(374)フチーク:剣士の入場

 本日は生誕150年(1872/6/18生)を迎えられた、チェコの作曲家、ユリウス・フチークさんの作品をご紹介します。

 フチークさんは生涯の大半を軍隊の吹奏楽で指揮者として過ごされたそうです。彼の作品のほとんどすべてはチークは軍楽隊のために作曲されていらっしゃるそうです。そんな状況もあり、「ボヘミアのスーザ」とも呼ばれていらっしゃるそうです。

 本日の曲、「剣士の入場」も軍楽隊のために作られた曲ですが、この曲は世界各地のサーカスで、ピエロ登場のテーマ曲としてよく用いられている曲となっています(個人的には残念ながらサーカスの現場で聴いた経験はないのですが)。
 晩年には、自前の楽団と楽譜出版社を結成して、自分の作品を大々的に広めようと企画されたそうです。が、第1次大戦の影響でこの計画はうまくいかず、貧窮ののちに病死してしまったとのことです。戦争が商売に影響してしまうとは、不運でした。
 このご時世、コロナや戦争で似たような話は世界のいたるところで起こっていると思います。なんだか寂しい気持ちになります。フチークさんの遺した音楽はそんな影を一切感じない、悪く言えば能天気、良く言えば元気溌剌な曲ばかりですが。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フチーク:剣士の入場
フチーク:剣士の入場(MP3ダウンロード)

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