一日一曲(378)バゼロン:ソナチネ

 本日は生誕100年(1972/6/4生)を迎えられた、アメリカの作曲家、アーウィン・バゼロンさんの作品をご紹介します。

 バゼロンはさんは幼いころに猩紅熱にかかり、重度の難聴になりました。その障碍を克服し、作曲家として大成されました。
 子供の頃は、バゼロンさんの父親は息子さんが野球選手になることを望んでいらしたそうですが、バゼロンさんは17歳の時、ベートーヴェンの交響曲第7番を聴き、作曲家になろうと決意されたそうです。若い頃はジャズバンドでも演奏されていたそうです。本日ご紹介する曲もジャズの影響が感じられます。

 バゼロンさんはご自身の音楽を「反抗的なつぶやき、クロスリズム、そして街の緊張とエネルギー」を持ち、「気分、色、ペースの絶え間ない変化、大都市での生活のリズミカルなビートの直接的な表現です」と述べていらっしゃるそうです。本日の曲もそうですが、バゼロンさんの音楽のメロディは、簡単に口ずさんだりするような感じではありません。バゼロンさんご自身は「私の音楽はメロディックで、21世紀のメロディーです」と述べているそうです。
 バゼロンさんは競馬をこよなく愛し、そこからインスピレーションを得ることもしばしばだったそうです。

 本日の曲「ソナチネ」は3楽章形式の曲です。今回の録音では、
第1楽章 はじめ~1分00秒
第2楽章 1分01秒~3分15秒
第3楽章 3分16秒~最後
となっています。
 約6分の短い曲で、急緩急の3楽章で構成されているところは伝統的と言えます。
 ジャズの影響も感じる荒々しい奇数楽章に可憐な花のような緩徐楽章が挟まれています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
バゼロン:ソナチネ

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です