一日一曲(381)E・T・A・ホフマン:ピアノソナタ ヘ短調
本日は、没後200年(1922年6月25日逝去)を迎えらえた、ドイツの作家・作曲家・音楽評論家・画家・法律家のエルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンさんの曲をご紹介します。
どちらかというと、作曲家としてよりも作家や音楽評論家としての評価が高いようです。本人は音楽に最も情熱を傾けていたようです。ともあれ、マルチな才能に恵まれて多方面での活躍は、羨ましい限りです。
ピアノソナタは5曲作曲されているようです。本日ご紹介するヘ短調のソナタはその中で一番演奏時間が短く、10分程度の曲になっています。伝統的な3楽章形式で構成されています。
テクニック的にはさほど難しいことは盛り込まれていない感じですので、ちょっと頑張れば素人でも十分演奏できそうな曲です。あるいは、練習曲として使う方法もあるかもしれません。
第1楽章は重々しく悲劇的な音楽。本曲の白眉は第2楽章の出だしのメロディでしょう。気品のある穏やかな佇まいが印象的です。第3楽章は約2分の短い楽章で、重々しい雰囲気が再現され終幕となります。
本日の演奏で使用されている楽器は、ホフマンさん存命当時の楽器、「フォルテピアノ」です。少し古めかしい響きがしますね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
E・T・A・ホフマン:ピアノソナタ ヘ短調