一日一曲(397)テューロック:小組曲

 本日は、没後10周年(2012年7月10日没)を迎えられたアメリカの作曲家、ポール・テューロックさんの作品をご紹介します。

 1929年生まれのテューロックさんは朝鮮戦争での陸軍従軍経験もお持ちとのことです。どの程度の従軍だったのかはわかりませんでしたが、多かれ少なかれその後の人生や創作活動に影響を及ぼしているのではないかと思います。

 本日ご紹介する「小組曲」は5分程度のピアノ曲で、題名の通りたいへん小規模な曲です。作品番号が9と「若い」ので、てゅーロックさん若かりし頃の作品と思われます。
 曲は「前奏曲」「アラベスク」「トッカータ」の3つの部分からなります。個人的には2つ目の「アラベスク」が面白かったです。「タタタタンタン」というリズムをもつ音型が繰り返される(この繰り返しがあるので「アラベスク」というタイトルがつけられているように思います)中、トリルを伴った動きが奏でられます。
 前奏曲もトッカータもそれぞれ特徴的ですが、しっかりとしたメロディが分かる音楽ですので、聴きやすいと思います。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
テューロック:小組曲

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