一日一曲(405)グバイドゥーリナ:リジョイス
本日は「フレンニコフの7人」シリーズの第7回です。本日はソフィア・グバイドゥーリナさんの作品をご紹介します。
グバイドゥーリナさんは1931年にソ連のタタール自治共和国のチーストポリで生まれました。小さなころから「作曲家になりたい!」と野原で祈っていたそうです。すごいエピソードですね。祈りはきかれるのかもしれません。
学生時代に新しい音楽を探究したために「いい加減な音楽」との烙印を押されたそうですが、ロシアの誇る大作曲家ショスタコーヴィチさんからは、卒業試験の際に「これからも『誤った道』に取り組みつづけるように」と激励されたそうです。
その言葉通り探求を続けた結果が、1979年の糾弾につながってしまいました。
1980年代に入ると、ヴァイオリニストのギドン・クレーメルさんがグバイドゥーリナさんの作品を採り上げるようになり、国際的な名声が高まることとなりました。
本日の曲は「リジョイス」。ヴァイオリンとチェロの2重奏曲です。
この曲は、個人的には思い出深い曲です。10年前の2012年にヴァイオリニストのギドン・クレーメルさんが来日し、この曲を演奏したのですが、その演奏会を聴きに行くことが出来ました。
クレーメルさんはだいすきなヴァイオリニストの一人でして、一度は実演を聴いてみたい!という念願かなっての演奏会。事前に曲目もわかっていましたので、本曲はちょうどNMLにありましたので、本日UPした演奏で予習していきました。同じことをやっていた方もいらっしゃったようで、会場で本曲の演奏が終わった後、後ろの方から「なるほど、事前に聴いていたけれども、こういう曲だったのか」という会話が聞こえてきました。
本曲は、個人的には、よくわからないです。何かきっかけがないと聞くこと、聴き直すことはまずありません。自分の趣味嗜好と方向性の違う天才の作品は、理解するのが難しいなあ、と感じます。フレンニコフさんの逆鱗に触れたのも、そんな部分もあったのかもしれませんね。おそらくフレンニコフさんには理解が難しい音楽ではないかと思いますので。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
グバイドゥーリナ:リジョイス