一日一曲(63) タールベルク:ベートーヴェンの思い出
今年(2021年)没後150年(4/27没)を迎えたスイスの作曲家・ピアニストのジギスムント・タールベルクさんの作品から。
タールベルクさんは1826年に14歳で公開演奏を始めていまして、いわゆる「神童」だったようです。ピアノの名手で、「3本の手で弾いている」と言われていたそうです。
タールベルクさんはリストさんとピアノ演奏の「対決」していまして、その結果は、「タールベルクは世界で一番のピアニスト、リストは世界で唯一のピアニスト」というものだったそうです。さぞ白熱した対決だったのでしょうね。その時何の曲を弾いたのか、興味深いところです。
本曲はベートーベンの交響曲の中から第7番の第2楽章、第5番「運命」の第4楽章が引用されています。ピアノ曲のメロディではなくて、交響曲のメロディが引用されているのが面白いな、と思いました。ベートーベンさんが亡くなったのが1827年ですから、タールベルクさんの初の公開演奏後の約1年後となります。お二人は実際にお会いしている可能性もあるのかなあ、と思いましたが、実際はどうだったのでしょうか?お会いしていて、ピアノ演奏を披露していてベートーベンが何と言ったか、というところも興味深いです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/7110405
<参考>
ベートーヴェン:交響曲第7番第2楽章
https://ml.naxos.jp/track/3541464
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章
https://ml.naxos.jp/track/4680048