一日一曲(66) ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番

 「蜜蜂と遠雷」という小説をご存じでしょうか。恩田陸さんの長編小説(第156回直木三十五賞及び第14回本屋大賞を受賞した話題作&名作)で、映画化もされています。
 NMLでは、特設ページが作られていまして、小説の中の行われた「第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール」で使われた曲が、登場人物に合わせる形で演奏がセレクトされています。一部は作者の恩田さん自身が選んでいらっしゃいます。

 ショスタコーヴィチの「ピアノソナタ」は小説の最初の方で、登場人物の一人、栄伝亜夜さんが大学に入学するきっかけとなるエピソードの部分で出てきました。NMLの特設ページでは取り上げられていなかったので、こちらに書く意味もあるかな、と思い、挙げておきます。
 小説の中では、「スイカが坂道を転がるような曲」と栄伝さんが話しています。栄伝さんはさらに、スイカが坂道を転がるシーン、転がるスイカに追いついてつかまえる場面、割れたスイカを片付けるところ、などが描かれている、と話を続けます。それぞれの場面、「ここかな~?」と探しながら聴くのも面白いかと思います。

 いろいろな演奏がありましたが、折角ですので小説に合わせて?ピアノコンクール(チャイコフスキー国際コンクールです!)での演奏を挙げておきましょう。このコンクールで優勝!された上原彩子さんの演奏です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/2398975

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