一日一曲(533)ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ協奏曲ハ長調

 本日は、生誕150年(1872年10月12日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズさんの曲をご紹介します。

 ヴォーン・ウィリアムズさんは1872年にグロスターシャー州ダウンアンプニーに生まれます。3歳で牧師の父に先立たれてしまいます。音楽は6歳のころより叔母から手ほどきを受け、王立音楽大学及びケンブリッジ大学で本格的に音楽を学びます。作曲家として世に出るようになったのは30歳過ぎとのことで、比較的遅めのデビューでした。
 いろいろなジャンルに作品を遺されています。交響曲は9曲書かれていますが、70歳で第5番を書いたのち、6番以降の4曲はそれ以降に書かれています。第5番は、多くの人がヴォーン・ウィリアムズさんの最後の交響曲と思ったそうですが、それが折り返し点だったとは、びっくりですね。

 本日の曲、「ピアノ協奏曲ハ長調」は、1931年、作曲者51歳の時の作品。初演は2年後にイギリスのピアニスト、ハリエット・コーエンさんが行いました。曲の評判はあまり芳しくなかったのですが、玄人筋からはかなりの高評価を得られているようで、例えばバルトークさんは本曲を高く評価・称賛されていらっしゃいます。ピアノを打楽器的に扱う部分も多いところ、バルトークさんにも通ずるところがあります。
 演奏はかなり困難とのことです。雄々しくかっこ良い曲想が印象的です。その雰囲気には、打楽器的に扱われているピアノが大きく寄与しているのでしょう。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ協奏曲ハ長調

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