一日一曲(497)トーニ、カミッロ:リチェルカーレ

 本日は、生誕100年(1922年10月18日生)を迎えらえたイタリアの作曲家兼ピアニスト、カミッロ・トーニさんの曲をご紹介します。

 トーニさんはイタリアのブレシア近郊のグサゴで生まれ、7歳でピアノを学び始めました。20代前半には、2歳年上の伝説のピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリさんから学ばれたこともあったそうです。
 作曲家としては、シェーンベルクの十二音音楽、ケージの偶然性の音楽から大きな影響を受けいらっしゃるそうです。
 現在ではトーニさんを記念して名ピアニストへの登竜門としての「カミッロ・トーニ国際コンクール」、「カミッロ・トーニに捧ぐ国際作曲コンクール」が開催されているようです。

 本日の曲、「リチェルカーレ」とは、ルネサンス音楽や初期バロック音楽における器楽曲様式の1つを意味する音楽用語です。言葉としての「リチェルカーレ ricercare」はイタリア語で「探求」。曲の最初に奏でられるメロディが次々とフーガのように高音域や低音域に引き継がれていきます。シェーンベルグ、ケージといった「現代音楽」から多大な影響受けたとはちょっと思えない曲です。個人的にはそのほうが聴きやすくて好みなのですが…。静かな良い曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トーニ、カミッロ:リチェルカーレ

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