一日一曲(516)シャイン、ヨハン・ヘルマン:音楽の饗宴より組曲第1番

 昨日は「ドイツ・バロックの3S」のおひとかたをご紹介しましたので、本日二人目をご紹介します。

 ヨハン・ヘルマン・シャインさんは1586年にドイツのグリュンハインに生まれ、まずドレスデンでザクセン選帝侯の聖歌隊にボーイソプラノとして参加しました。宮廷楽長に才能を見出され、音楽教育を受けることになります。貴族の音楽教師などで経験を積み、ヴァイマルの宮廷楽長、1615年には若干29歳でライプツィヒ聖トーマス教会のトーマスカントル及びライプツィヒ市音楽監督となります。友人でもあったハインリヒ・シュッツさんと異なり、シャインさんは病弱で、結核・痛風・壊血病および腎臓の病気などに苦しめられたそうです。シャインさんの妻は妻は子供の出産時に亡くなり、5人いた彼の子供のうち4人が幼少期に亡くなっています。シャインさん自身も、1630年に44歳の若さで亡くなられました。

 シュッツさんは作曲のほとんどが宗教音楽でしたが、シャインは宗教音楽と世俗音楽をほぼ同じくらい作曲しています。その多くが歌曲ですが、本日は器楽曲をご紹介します。
 唯一の器楽集の「音楽の饗宴」は、20の独立した変奏組曲が含まれています。これらの曲は宮廷における晩餐のための音楽として作曲されました。
本日はその一番最初の第1番をどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シャイン、ヨハン・ヘルマン:音楽の饗宴より組曲第1番

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