一日一曲(550)シャンカール、ラヴィ:シタール 協奏曲

 本日は、没後10年(2012年12月11日没)を迎えらえたインドのシタール奏者、ラヴィ・シャンカールさんの曲をご紹介します。

 シャンカールさんは1920年に、インドのヴァーラーナシー生まれ、幼少期から青年期にかけてはお兄さんとともに舞踊団のダンサーとして欧米諸国で活動しました。15歳の時に舞踏団に参加したシタール奏者のババ・アラウディン・カーンさんからシタールを勧められ、弟子入りすることになります。デビューしてからはすぐにシタール奏者として有名になり、30代でインド政府の派遣による文化使節のリーダーとなるなど活躍されます。 1960年代には、ロックバンド・ビートルズのメンバーであるジョージ・ハリスンを弟子として受け入れたりもしていたそうです。二人の娘、ジャズ歌手のノラ・ジョーンズとシタール奏者のアヌーシュカ・シャンカルは異母姉妹です。
 シタールを中心とした作曲も数多く、西洋のクラシックと融合した本日の曲のような曲も作られています。

 シタール協奏曲は演奏時間が約40分の少し長めの曲です。4楽章形式で、第1楽章と終楽章が特に演奏時間が長く、この2つの楽章で全体の4分の3を占めています。インドの伝統楽器であるシタールとオーケストラが違和感なく混じりあっています。速い動きの部分もあるのですが、楽器の響きの特徴なのか、全体的にまったりとした雰囲気につつまれています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シャンカール、ラヴィ:シタール 協奏曲(自作自演)

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