一日一曲(594)ホルト、シメオン・テン:カント・オスティナート
本日は、生誕100年(1923年1月24日生)を迎えらえたオランダの作曲家、シメオン・テン・ホルトさんの曲をご紹介します。先月(2022年12月28日)に没後10年でUPいたしましたが、1か月もしないうちに再登場となりました。
本日は、ホルトさんの代表作である「カント・オスティナート」をご紹介します。
ミニマル・ミュージックの金字塔ともいえる本曲は、1979年4月25日にベルゲン(オランダ)ので行われましたが、その時は3台のピアノと電子オルガンが使用されました。ホルトさんは2台または4台のピアノのバージョンを好んでいらしたそうです。4台ピアノのバージョンは1985年のオランダ音楽祭で初演されています。
ほとんどの小節やセクションには繰り返し記号があり、演奏者が繰り返しの数を自由に決定します。したがって、演奏者の数だけバージョンがあるということになります。本曲の演奏は通常の演奏会というより儀式体験に近いものである、と言われていますが、繰り返しを聴いていくうちに瞑想状態に入っていくような感覚も出てきます。聴いていてそうなのですから、演奏者はもっとそれを感じているかもしれません。
同じオランダのミニマルミュージックの作曲家兼ピアニストのイェローン・ヴァン・ヴェーン(Jeroen van Veen)さんのピアノ独奏でどうぞ。本演奏は約78分です(NMLでは88分となっていますが、演奏の区切りの5番目、section91の時間がNMLでは15分19秒と誤って表示されています。正しくは5分19秒です。)。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ホルト、シメオン・テン:カント・オスティナート