一日一曲(649)ペ、ヤコプ:ウンガレスカ・サルタレッロ

 本日は、没後400年(1623年没)を迎えらえたドイツの作曲家兼オルガニスト、ヤコプ・ペさんの曲をご紹介します。

 ペさんは、1556年ドイツバイエルン州のアウクスブルクで生まれ、オルガニスト及び作曲家として活躍されました。オルガン製作者としても名を遺されています。

 本日の曲、「ウンガレスカ・サルタレッロ」ですが、「ウンガレスカ」とは16~17世紀の「ハンガリー風」ダンス音楽を指しています。また、「サルタレッロ」は、活発で陽気なダンスを指します。
 「ウンガレスカ」の特徴の一つに、バグパイプに影響を受けたドローン(楽曲の中で音高の変化無しに長く持続される音)があります。本曲でも、一番低い音が、ずっと同じ音程とリズムで繰り返し鳴らされていますが、それがドローンです。

 本日の演奏は、「レガール」で。「レガール」とは15-17世紀に好んで使われた可搬式の小型パイプオルガンの一種です。「ふいご」で風を起こし、「リード」と呼ばれる金属片の震動体を短いパイプで共鳴させ音を出します。従って演奏者とふいご担当者の2名が本楽器では必要となります。華やかな音色の楽器でして、劇場や宮廷での舞踏曲の演奏に使われていました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ペ、ヤコプ:ウンガレスカ・サルタレッロ

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