一日一曲(86) プロコフィエフ:ピアノソナタ第8番(コンクール特集 B-1)

 本日からエリザベート王妃国際音楽コンクールの特集に移ります。

 エリザベート王妃国際音楽コンクールは、ベルギーの生んだ名ヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイを記念して創設されたイザイ国際コンクールが発展したものです。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールと並ぶ、世界三大コンクールの一つと言われていまして、この世界三大コンクールの中で最も歴史が古いコンクールです。

 本日は、1938年のウジェーヌ・イザイ・コンクールのピアノ部門の優勝者、ソ連出身のピアニスト、エミール・ギレリスさんの演奏をどうぞ。

 ギレリスさんは、「鋼鉄のタッチ」と言われていまして、完璧なテクニックの持ち主です。また、甘さを控えた格調高い演奏についても高く評価されていらっしゃいます。レパートリーもバロック時代から20世紀音楽に至るまで非常に幅広くお持ちです。

 本日は、作曲者のプロコフィエフさんからギレリスさんに献呈されたピアノソナタ第8番の演奏をどうぞ。本曲は、ギレリスさんにより1944年12月29日に初演されています。
 本日挙げた演奏はそれから22年後、1966年の演奏です。ライブ録音なので、終楽章など危なっかしいところも見受けられますが、ライブでこれだけの演奏ができるというのは逆にすごいことだと思います。献呈、そして初演者ということで、思い入れのある曲なのかもしれません。ギレリスさんの並々ならぬ気迫が感じられます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/5755374

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