一日一曲(693)チェレプニン、ニコライ:チャント・チェルビーク
本日は、生誕150年(1873年5月3日生)を迎えらえたロシアの作曲家兼ピアニスト、ニコライ・チェレプニンさんの曲をご紹介します。
チェレプニンさんはサンクトペテルブルクで生まれました。当初は法律家を志したのですが、音楽の道に転身、サンクトペテルブルク音楽院にて高名な作曲家ニコライ・リムスキー=コルサコフに師事します。卒業後は、同音楽院の指揮科の教授に就任し、自らも帝室マリインスキー劇場の指揮台に立つなど、活躍されます。当時の弟子の一人が大作曲家セルゲイ・プロコフィエフさんでした。
1918年に勃発したロシア革命を避けてグルジアに渡り、トビリシ音楽院の院長に就任します。が、その生活は長くは続きませんでした。赤軍のグルジア侵攻に伴い、1921年にイスタンブール経由でパリに亡命することとなります。以降、フランスを中心に活躍し、1945年にパリで亡くなられています。
息子のアレクサンドルさん、孫のイヴァンさんも作曲家という、親子三代作曲家です。(というわけで、明日明後日は息子さん、お孫さんの作品紹介といたします)
本日の曲、「チャント・チェルビーク」はオルガン独奏曲です。天使ケルビムに敬意を表したギリシャ語の賛美歌の意味らしいです。厳かな雰囲気の曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
チェレプニン、ニコライ:チャント・チェルビーク