一日一曲(695)チェレプニン、イヴァン:2つのコンチネントのための協奏曲

 本日は、一昨日ご紹介したニコライ・チェレプニンさんのお孫さんであり、昨日ご紹介したアレクサンドル・チェレプニンさんの御子息であるイヴァン・チェレプニンさんの曲をご紹介します。

 イヴァン・チェレプニンさんは1943年にパリで生まれました。父アレクサンドルさんは44歳、祖父ニコライさんは70歳(亡くなる2年前)でした。母親は中国人のピアニスト、リー・シェンミンさんという音楽一族にうまれたイヴァンさんは、順調に作曲家としての道を歩みます。チェレプニン一家は1948年にアメリカに移住したので、イヴァンさんはアメリカで音楽教育を受け、アメリカを中心に活躍することとなりました。サンフランシスコ音楽院とスタンフォード大学での教育活動を経験したのち、1972年にはハーバード大学の電子音楽スタジオのディレクターになり、1998年に55歳で死去するまでその職で活動されました。

 本日の曲、「2つのコンチネントのための協奏曲」は、シンセサイザーと吹奏楽のための曲です。「コンチネント」は普通に「大陸」と訳して良いかと思います。生まれ故郷であるユーラシア大陸と活躍の場となったアメリカ大陸でよいかな、と思うのですが…。
 本曲にはいろいろな引用があります。私が聴き分けられたのは以下でした。

●チャイコフスキーの「アンダンテカンタービレ」(恐らくチャイコフスキーも本曲もロシア民謡の引用と思います):2分22秒あたりから
●「藁の中の七面鳥」(恐らくアメリカ民謡の引用と思います):2分57秒あたりから
●フォスターの「故郷の人々(スワニー河)」:5分15秒あたりから

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
チェレプニン、イヴァン:2つのコンチネントのための協奏曲

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