一日一曲(710)エリアソン、アンデシュ:チェンバロのための素描
本日は、没後10年(2013年5月20日没)を迎えらえたスウェーデンの作曲家、アンデシュ・エリアソンさんの曲をご紹介します。
エリアソンさんは1947年にスウェーデン中部のボルレンゲで生まれました。9歳の時にトランペットを始めましたが、10歳の時にはすでに編曲などもしていたとのことで、才能を発揮されていらしたようです。1966年からスウェーデン王立音楽アカデミーで学ばれています。北欧評議会音楽賞を受賞するなど、華々しく活躍されました。
本日の曲はチェンバロ独奏曲「チェンバロのための素描」です。エリアソンさんは、「素描(Disegno)」シリーズが生涯のテーマ?であったようで、若い頃から晩年に至るまでいろいろな楽器で「〇のための素描」という曲を創られています。
1975年(28歳):弦楽四重奏のための素描
1977年(30歳):チェロのための素描
1982年(35歳):チェンバロのための素描
1984年(37歳):ピアノのための素描(「素描第1番」にあたります)
1984年(37歳):フルートのための素描
1984年(37歳):トロンボーンのための素描
1987年(40歳):素描第2番(楽器:ピアノ)
2005年(58歳):素描第3番「Carosello」(楽器:ピアノ)
NMLで確認できたのは上記8作品ですが、本日の演奏のブックレットによると、あと3曲「素描」は書かれているようです。
不協和音が多く、メロディが気持ちよく流れていくような曲ではないので、ちょっと聴きづらいかもしれません。中間部は少し穏やかな表現になっているので、聴いていてい少しホッとします。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
エリアソン、アンデシュ:チェンバロのための素描