一日一曲(711)ムスタキ、ジョルジュ:T’es beau, tu sais
本日は、没後10年(2013年5月23日没)を迎えらえたフランスのシャンソン歌手、ジョルジュ・ムスタキさんの曲をご紹介します。
ムスタキさんは1934年にエジプトのアレキサンドリアで生まれました。ギリシャ系ユダヤ人の両親は当時エジプトに亡命中でした。17歳の時にエジプトからフランス・パリに移り、パリの左岸を生活の場とし、友人のために曲を書いたり、カフェやキャバレーで歌ったり、エジプト新聞の特派員、本屋のセールスマンなどをして糊口をしのいでいました。1957年に知人の仲介でエディット・ピアフと出会い、約一年間の恋人生活を送ります。ピアフのためにたくさんの歌を作りましたが、『Milord』などがヒットし、一躍ムスタキさんは有名人となります。その後、イヴ・モンタン、ダリダ、アンリ・サルバドールらが曲を依頼するようになり、さらに映画やTVの音楽の担当もするなど、活躍の幅を広げていきました。伝統的なシャンソンだけではなく、サンバ、ボサノバ、フォルクローレなどの要素を巧みに取り入れた曲も書き上げるなど、幅広い作風を誇っています。歌い上げるテーマについても、愛、旅、孤独から自由、闘い、革命まで幅広い内容となっています。
本日の曲、「T’es beau, tu sais(あなたが御存じのように、あなたは美しい)」もムスタキさんのヒット作です。ピアフさんも歌われています。本日は別の方の歌でどうぞ。甘いなかにひとしずくのせつなさが混ざったような歌声ですね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ムスタキ、ジョルジュ:T’es beau, tu sais