一日一曲(715)トビアス、ルドルフ:前奏曲 ニ長調
本日は、生誕150年(1873年5月29日生)を迎えらえたエストニアの作曲家兼オルガニスト、ルドルフ・トビアスさんの曲をご紹介します。
トビアスさんはエストニアの北西沖にあるヒウマー島のセリャ村で生まれました。父親から最初の音楽教育を受け、9歳で作曲を始めました。1889年にタリンのニコライ高校に入学し、オルガンと音楽理論を学んだほか、教師の資格も取得しています。その後ペテルブルク音楽院に進み、作曲の研鑽を重ねました。1898年から6年間、サンクトペテルブルクのエストニア教会、聖ヨハネ教会の聖歌隊長兼オルガニストとして活動しました。1904年には当時エストニアの首都であったタルトゥに移り、音楽教師、オルガニストとピアニストとしてのコンサート、指揮、音楽ジャーナリストとしての執筆など、多方面で活躍しました。その後、、1908年にはドイツに移住し、主にベルリンで活躍します。1914年にはドイツの国籍も取得しています。第一次世界大戦の勃発後は健康を崩し、1918年に肺炎のため45歳の短い生涯を閉じました。
本日の曲は、トビアスさんお得意のオルガン曲です。恐らく本曲は教会で演奏を披露していたのではないかと思います。穏やかな雰囲気の曲で、聴いていると心が静まります。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トビアス、ルドルフ:前奏曲 ニ長調