一日一曲(732)ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲(特集:9/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その9です。

 本曲の作曲者、ブラームスさんは、昨日及び一昨日にご紹介したリストさんの作品を知って、自分でも作ってみたいと思うようになられたそうです。ちょうどその頃であった当時の名ピアニスト、カール・タウジヒさんからも勧められ
こともあり、本腰を入れて作曲した結果が、本日ご紹介する「パガニーニの主題による変奏曲」となりました。1862年の作品です。
 本曲は、2冊から構成されており、それぞれ14の変奏曲が収録されています。合計28の変奏曲となる、演奏時間20分を越す長大な曲となりました。
 作曲のきっかけとなったリストさんは、本曲を弟子の演奏で聴き、「このブラームスの曲は、自分の曲よりも上出来だ。しかし、自分の曲はこれよりも10年以上も前に作った曲だからね。」と話されたという逸話が残っています。

 原曲の魅力がさらに拡大されている感じです。超絶技巧の部分もさることながら、夢見るようなロマンチックな変奏(例えばBOOK2の第4変奏や第12変奏など)も魅力的です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲

ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲(MP3ダウンロード)

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