一日一曲(801)クヴァンツ、ヨハン・ヨアヒム:無伴奏フルートのための組曲
本日は、没後250年(1773年7月12日没)を迎えらえたドイツのフルート奏者兼作曲家、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツさんの曲をご紹介します。
クヴァンツさんは1697年にドイツのハノーファーの近くのオーバーシェーデンで生まれました。10歳の時に鍛冶屋の父が亡くなり、クヴァンツさんはメルゼブルクに住む楽師の叔父に引き取られて音楽を学ぶことになります。22歳のときに、当時フルートの最高の名手と言われていたビュファルダンさんに勧められてフルート学ぶようになり、フルート奏者として改めて再出発します。これが大成功、当代随一のフルーティストとしてその名をヨーロッパ中にとどろかせることとなります。31歳の時にフリードリヒ2世にフルート教師として仕えることとなり、1741年(44歳) にフリードリヒ2世が王位に就くと専属宮廷音楽家となり、76歳で亡くなるまでその地位で活躍されました。300曲を超えるフルート協奏曲、約200曲のフルートを含む室内楽曲や無伴奏曲を創られたそうです。
本日の曲は無伴奏のフルートの曲です。練習曲としても機能しますが、演奏会で取り上げられても何の違和感のない曲です。細かい動きが多く、演奏はかなり大変ではないかと思います。第3曲サラバンドの中間部の速い動きなど、正確に演奏するのは至難の業ではないかと思います。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クヴァンツ、ヨハン・ヨアヒム:無伴奏フルートのための組曲