一日一曲(98)グラズノフ:ピアノ協奏曲第1番ヘ短調(コンクール特集 B-13)

 本日は、エリザベート王妃国際音楽コンクール2003年ピアノ部門優勝者、ドイツ出身のピアニスト、セヴェリン・フォン・エッカードシュタインさんの演奏をどうぞ。

 数々の国際コンクールで優秀な成績をおさめられていらっしゃいます。エリザベート王妃国際音楽コンクールのほかに優勝したコンクールは
  ●1990年ハンブルグ・スタインウェイコンクール
  ●1991年イタリア・incontro Internazionale Giovani Pianistiコンクール
  ●1998年ベルリン・アルトゥール・シュナーベルコンクール
とのこと。一つ優勝するだけでも大変なのに、すごいですね。

グラズノフさんのピアノ協奏曲第1番は、初演が1912年、グラズノフさん47歳の時だそうで、今から100年とちょっと前の話になります。
協奏曲というと3楽章形式や4楽章形式が多いですが、本曲は2楽章での構成。特に2楽章はテーマと9つの変奏から構成されている、珍しい曲です。
 グラズノフさんの協奏曲というと、ヴァイオリン協奏曲が有名で、ピアノ協奏曲はさほど演奏される機会も少ないようです。ヴァイオリン協奏曲は20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、ハイフェッツさんが愛奏されていたので、広まっていますが、ピアノ協奏曲の方にはそういったピアニストがいらっしゃらなかったことが原因なのかもしれません。エッカードシュタインさんがこれから広めてくださることに期待いたしましょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/845727

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