一日一曲(839)ピンカム、ダニエル:ピアノのための前奏曲 第2巻
本日は、生誕100年(1923年6月5日生)を迎えらえたアメリカの作曲家、ダニエル・ピンカムさんの曲をご紹介します。
ピンカムさんはアメリカ北東部のマサチューセッツ州リンに生まれ、マサチューセッツ州アンドーバーのフィリップスアカデミーで音楽理論とオルガンを学び、その後ハーバード大学で修士号を取得しました。卒業後、1946年からボストン音楽院で教鞭をとり、1959年から2006年に亡くなるまでニューイングランド音楽院で教えました。また、ボストンのキングスチャペルのオルガニストとしても長年活躍されました。ピンカムさんの曲には宗教的な作品が多いのは、教会との関係が深かったからでしょう。
本日の曲、「ピアノのための前奏曲集第2巻」は第1巻の続編として書かれました。
第1巻は、1995年にマサチューセッツ州ケンブリッジのロンジー音楽学校の理事会から、同校の理事長就任10年目に当たるビクター・ローゼンバウムを讃えるために委嘱されたもので、当初は6曲、その後6曲が追加され計12曲の曲集となりました。曲集は初演したピアニストのサリー・ピンカスさんに捧げられています。
第2巻は2003年に書かれました。こちらも第1巻に合わせて12曲の曲集となっています。
個人的に、第6曲と第10曲が気に入りました。静かな流れの中、優しい旋律が紡がれています。幾分宗教的ともいえる清浄さに包まれている感じがします。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ピンカム、ダニエル:ピアノのための前奏曲 第2巻