一日一曲(912)ザウター、エルンスト:弦楽三重奏曲

 本日は、没後10年(2013年12月8日没)を迎えらえたドイツの作曲家、エルンスト・ザウターさんの曲をご紹介します。

 ザウターさんは1928年に生まれました。保守的な傾向の家柄だったようで、音楽は古典派とリヒャルト・ワーグナーまでのドイツ・ロマン派の音楽しか知らされないまま子供時代を過ごしました。その頃から作曲もしていたようですが、1945年の終戦時にそれまで創った作品のほとんどが失われてしまったとのことです。その後、作曲を中心に活動されることとなりましたが、現代音楽の道に深く入り込む形になったようです。

 本日の曲は弦楽三重奏曲。作曲者71歳の時の作品です。伝統的な3楽章形式ですが、内容は現代的で、かつ不安を煽るような響きが主体なので、必ずしも耳障りの良い曲とは言えないようです。ただし、本曲はザウターさんの作品の中では比較的成功した作品のようで、主要な作品のリストにも掲載されています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ザウター、エルンスト:弦楽三重奏曲

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