一日一曲(936)カプースチン:異なる音程による5つの練習曲第1番 短二度
2024年、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年もトップバッターは、カプースチンさんにいたしました。
本日は「異なる音程による5つの練習曲」より「第1番 短二度」です。作品番号は68。1992年の作品です。
短二度は隣り合った半音の関係、例えばミとファ、シとド、レとミのフラットという関係です。隣り合う半音同士を一緒に弾くとぶつかり合うといいますか、心地よい響きには聞こえません。曲のなかで一瞬効果的に使うようなことはよくありますが、この刺激的な関係をテーマにして、それが沢山出てくる練習曲を作ってしまうなんて、カプースチンさんはとんでもなく奇想天外な発想力をお持ちとと言えるでしょう。短二度とそれをひっくり返した長七度を実に効果的に駆使している曲です。演奏の方は、かなり難しいでしょう。テンポが速いうえにリズムが超複雑。アンコールで颯爽と弾き切ったて得意満面の笑顔に万雷の拍手。シーンが目に浮かぶようです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:異なる音程による5つの練習曲第1番 短二度