一日一曲(943)ステアラー、ロバート:カラーのスケッチ II

 本日は、生誕100年(1924年1月8日生)を迎えらえたオーストリア生まれのアメリカの作曲家兼ピアニスト、ロバート・ステアラーさんの曲をご紹介します。
 
 ステアラーさんは4歳でピアノを習い始め、ウィーン国立アカデミーに進学しました。1938年の国民投票でオーストリアがナチス・ドイツによる併合に賛成票を投じた後、一家はパレスチナに移住し、ステアラーさんはエルサレム音楽院で音楽の学びを続けることとなりました。その後、第二次世界大戦中にはイギリス空軍での従軍も経験しました。1947年にアメリカに移住、ニューヨークのジュリアード音楽院で修士号を取得、その後1957年にアメリカ市民となりました。ジュリアード音楽院、ブルックリン・カレッジ、ニューヨーク市立大学大学院センターで教鞭を執る傍ら、作曲活動を続けられ、多くの曲を遺しました。

 本日は、ピアノ曲「カラーのスケッチ II」です。1973年、作曲者49歳の時の作品です。題名から容易に推測される通り、「色」をテーマとしています。本曲に先立って10年前に「カラーのスケッチ」を作曲していらっしゃるのですが、その時に書き足りなかったのか、続編として3曲が追加されることとなりました。「カーキ」「アクアマリン」「金と銀」の3曲が新たにスケッチに加わることとなりました。この3きょいくの中では個人的には「カーキ」が好みです。ちなみに10年前の曲は「紫」「シェード・オブ・ブルー(青の色合い)」「黒と白」「ブライトオレンジ」「グレー」「ピンク」「真紅」の7曲で構成されています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ステアラー、ロバート:カラーのスケッチ II

ステアラー、ロバート:カラーのスケッチ II

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