一日一曲(988)ウィルソン、ジョン:30の前奏曲より第18番ヘ長調
本日は、没後350年(1674年2月22日没)を迎えらえたイギリスの作曲家兼リュート奏者、ジョン・ウィルソンさんの曲をご紹介します。
ウィルソンさんは1595年にイギリスのケント州フェイヴァシャムに生まれました。1614年にロンドンに移り、キングス・メンの首席作曲家となり、1635年にはリュート奏者としてキングス・ミュージックに入団しました。1644年にオックスフォード大学から学位を取得、1656年から1661年までヘザー音楽教授を務められています。
本日の曲はリュート曲集「30の前奏曲」より「第18番ヘ長調」です。
本日の演奏は、リュートではなく、「テオルボ」という楽器です。テオルボは、リュート族の撥弦楽器で、16世紀末に現れ、バロック末期まで通奏低音楽器およびソロ楽器として幅広く使用されていました。イタリアでは「キタローネ」と呼ばれていたようです。この時代の楽器は現代の楽器のように標準化されていないので、テオルボと呼称される楽器でも大きさや形状が様々異なるオリジナル楽器があるようです。まあ、リュートの仲間と思っておけば良いのでしょうね。
曲は、ゆったりとした穏やかな繊細な調べです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ウィルソン、ジョン:30の前奏曲より第18番ヘ長調