一日一曲(1008)ゴウ、デイヴィッド:4つのトロンボーンのための組曲
本日は、生誕100年(1924年4月6日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、デイヴィッド・ゴウさんの曲をご紹介します。
ゴウさんはロンドンで生まれました。彼の先祖には、18世紀のスコットランドのバイオリン奏者ニール・ゴウさんと彼の息子ナサニエルさんがいらしたそうで、音楽家の血筋をひいていたということになります。王立大学で学んだ後、ダラム大学で修士号を取得しました。作曲は1950年代から開始されていますが、初期の作品の多くは彼自身により廃棄されています。1962年にスウィンドン・テクニカル・カレッジの音楽講師に任命され、引退するまでそこにとどまりました。また、ブリストル大学で教鞭を執り、1969年からはオープン大学の音楽コースに深く関わるなど、音楽教育の分野で多大な貢献をされていらっしゃいます。
本日の曲は、4つのトロンボーンのための組曲です。作品番号は57、1961年、作曲者37歳の時の作品です。「前奏曲」、「スローダンス」、「スケルツォ」、「悲しいワルツ」、「フーガ」の5つの曲で構成されています。各曲は2分弱の演奏時間で、前曲でも約8分の演奏時間という、短くも引き締まった曲です。個人的には第1曲の前奏曲と最終曲のフーガが好みです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ゴウ、デイヴィッド:4つのトロンボーンのための組曲