一日一曲(1040)ロベルデ、フランソワ:フーガとカプリース第3番
本日は、生誕400年(1624年3月21日生)を迎えらえたフランスの作曲家、フランソワ・ロベルデさんの曲をご紹介します。
ロベルデさんはパリで生まれました。お父様は有名な金細工師で、パイプオルガンを所有していたそうです。お父様の後を継いで国王の金細工師に任命されたそうです。その一方で作曲やオルガニストといった音楽活動にもにも精を出されていたようです。パリのいくつかの教会、特にノートルダム・デ・ヴィクトワール教会とプティ・ペール教会でオルガニストとして活躍されました。また、教師としても知られていたそうです。金細工の仕事の方は、残念なことに徐々に衰退し、亡くなる頃にはすっかり貧乏になってしまったとのことです。1680年に、パリの南にある村アウファルジで伝染病の流行で亡くなられました。「フランスのポリフォニー音楽の伝統の最後の先駆者の一人」と評されています。
本日の曲は「フーガとカプリース第3番」です。現存する唯一の作品集です。フーガというと、大作曲家のヨハン・ゼバスティアン・バッハの名前が思い浮かびますが、本作品集はバッハの先駆者として確固たる地位を築いています。落ち着いた雰囲気の曲です。本作品を聴くと、失われてしまった作品が勿体ないなあ、と感じます。本日は、偉大なバッハの先駆けとなった本作品をご堪能ください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ロベルデ、フランソワ:フーガとカプリース第3番