一日一曲(1039)黛敏郎:六段
本日は、昨日までご紹介した團伊玖磨さんが1958年に結成した「三人の会」のメンバーの一人、黛敏郎さんの作品をご紹介します。
黛さんの作品をご紹介するのはこれで3回目になります。
本日の曲、「六段」は、ハープのために書かれた作品ですが、題名から容易に推測できるように、日本の琴のための古典音楽、八橋検校作曲「六段」を意識して書かれています。1989年、黛さん60歳の時の作品です。知らないで聴くと一瞬琴に聴こえるかもしれません。楽器をたたくなど、いろいろな特殊奏法も取り入れ垂れています。日本の音楽が西洋の楽器の曲として新たな生命を与えられたような曲です。黛さんの作品が演奏される機会は多いとは言えない現状ですが、本曲も含めてもっともっと演奏されてもよいように思います。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
黛敏郎:六段