一日一曲(1083)ガーフィールド、バーナード:ファゴット四重奏曲第1番
本日は、生誕100年(1924年5月27日生)を迎えらえたアメリカのファゴット奏者兼作曲家、バーナード・ガーフィールドさんの曲をご紹介します。ここまで、亡くなられたという情報がありませんので、本日が記念すべき100歳の誕生日にあたります!お誕生日おめでとうございます!!
ガーフィールドさんは10歳の頃からピアノを習い始め、演奏と同時にピアノ曲の作曲などもされていらっしゃったとのことです。学校の音楽の先生より、才能のある音楽と美術の学生を奨励するためにニューヨーク市のラガーディア市長が設立した新しい学校である音楽と芸術の高校への進学を勧められ、そこで学内オーケストラに入り、ファゴットを担当しました。その後進学したニューヨーク大学では、英文学を学んでいたようですが、ファゴットの勉強も続けれいらしたようです。1943年に徴兵され、米陸軍のバンドに配属、各地で慰問の演奏をされました。1946年に大学に戻り、1948年の英文学士号取得、その後コロンビア大学に移り、1950年に作曲の修士号を取得されました。なお、後年(2009年)、カーティス音楽院から名誉博士号を授与されていらっしゃいます。なお、ニューヨーク大学在学中の1946年には、「ニューヨーク木管五重奏団」を組織し、1957年までその指揮者を務められました。1949年から1957年までニューヨークのリトル・オーケストラ・ソサエティの首席ファゴット奏者を務め、さらに1950年から1957年まではニューヨーク・シティ・バレエ団の首席ファゴット奏者も兼務されました。1957年からは2000年までの43年間、フィラデルフィア管弦楽団の首席ファゴット奏者を務められていらshさいます。2000年に引退、その後は作曲などで精力的に活動されていらっしゃいます。
本日は「ファゴット四重奏曲第1番」です。本曲は1959年、作曲者35歳の時の作品です(NMLでは1950年作となっていますが、ブックレットを見ると1959年が正しいようです)。ファゴット四重奏曲は3曲作曲されていらっしゃるようで、第2番は2005年、第3番は2006年と半世紀近くの間をあけてから立て続けに2曲書かれています。親しみやすいメロディで、とても聴きやすい曲です。愉快な第1楽章、穏やかな第2楽章、全体の半分の演奏時間を占める、やや複雑なつくりの第3楽章で構成された、演奏時間13分ほどの小品です。
本日は自作自演でどうぞ。1998年、作曲者74歳の時の演奏です。
ガーフィールドさんの公式サイトはこちら
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガーフィールド、バーナード:ファゴット四重奏曲第1番