一日一曲(1100)ライネッケ、カール:おもちゃの交響曲

 本日は、生誕200年(1824年6月23日生)を迎えらえたドイツの作曲家兼ピアニスト兼指揮者、カール・ライネッケさんの曲をご紹介します。

 ライネッケさんはドイツ北部の街ハンブルクで高名な音楽教育者の家庭に生まれました。7歳までに作曲を始め、12歳でピアニストとして初めて公開演奏を行ったそうです。1843年には北欧への演奏旅行を行っています。1846年にはデンマークにて宮廷ピアニストとなる。その後、ケルン音楽院で教えることにもなりました。1860年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長、音楽院の教授に就任、さらに活躍の場を広げています。1875年には王立プロイセン芸術アカデミーの会員、1897年にはライプツィヒ音楽院の院長に就任されました。1902年にすべての公職から引退し、1910年に85歳で亡くなられました。未出版の作品を数えると千曲以上もの作品を書かれたそうです。ただ、保守的な音楽観と超絶技巧をほとんど用いない作風だったことから、今日ではほぼすべての作品が忘れ去られてしまっています。

 本日は「おもちゃの交響曲」です。カッコウの鳴き声のような楽器が使われていますが、これ、おもちゃなのではないでしょうかね?子供が親しみやすい曲に仕上がっています。おもちゃで遊んでいる子供の情景を音楽にしたような感じでしょうか。作りも使われている技法も平易なもので、アマチュアでも演奏を楽しめる曲ですね。ただ反面、そういった「庶民的」なつくりが忘れ去られてしまった遠因になっているのかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ライネッケ、カール:おもちゃの交響曲

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