一日一曲(1103)ラハナー 、イグナツ:おもちゃの交響曲
本日は、おもちゃの交響曲特集の4日目、最終日です。本日は1907年生まれのドイツの作曲家、イグナツ・ラハナーさんの作品です。
イグナツ・ラハナーさんは音楽一家に生まれました。異母兄弟の長兄テオドール、次兄フランツ、末弟ヴィンツェンツは皆作曲家となっています。お父様についてはNMLには作品がないのですが、この4兄弟の作品はありましたので、本日以降順次ご紹介していきます。
本日の曲「おもちゃの交響曲」は作曲年代が1876年から79年あたりのことで、イグナツさん70歳前後の晩年の作品です。子供向けを意識されて書かれているのでしょう、分かりやすく、適度な短さで、楽しく愉快にをメインテーマとしてうまくまとめられています。勿論、おもちゃも使われています。
イグナツの作品は、今日ではそれほど演奏されているわけではありませんが、当時は結構人気も高かったようです。本作は人気作曲家の余技のような位置付けでしょうか。本人からしてみると、もっと思い入れのある作品が残らずに、本曲の録音が遺されているあたり、どう思われていらっしゃるのか、気になるところです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ラハナー 、イグナツ:おもちゃの交響曲