一日一曲(1198)ハンニカイネン、イルマリ:子供のためのピアノ曲
本日は、昨日の作曲者の長男であるピアニスト兼作曲家、イルマリ・ハンニカイネンさんの曲をご紹介します。
イルマリさんは1892年にフィンランド南部の街ユヴァスキュラで生まれました。1911年から1914年までヘルシンキ大学で音楽を学び、その後ウィーン音楽院にて作曲を学び、1915年から1917年まではサンクトペテルブルクで高名なピアニストであるアレクサンドル・ジロティに、1919年にパリでこれまた高名なピアニストであるアルフレッド・コルトーにピアノを師事しました。その後帰国し、ヘルシンキ音楽院にてピアノ科の教員に採用され、後にはヘルシンキ・シベリウス音楽院の教授に就任して後進の指導にあたられました。演奏家としては、ピアニストとして活躍したほか、弟二人(三男のタウノさん(チェロ)と末弟のアルヴォさん(ヴァイオリン))とピアノ三重奏団を結成して、室内楽奏者としても活動されました。作曲家としては、ピアノ協奏曲やピアノ五重奏曲、オペラを1つずつ遺したほかに、数々のピアノ曲及び歌曲を手懸け、映画音楽も遺されています。1955年に船旅の最中に溺死されましたが、同僚からは自殺を図ったのではないかと噂されていたとのことです。
本日の曲はピアノ曲「子供のためのピアノ曲」です。タイトル通り子供たちを対象として作曲された作品で、聴くのも弾くのもいたって平明な曲に仕上がっています。
10曲から構成されており、各曲は40~90秒ととても短い曲となっています。子供のピアノ教育用の曲としてどんどん使われてもよい曲のように思います。10曲のタイトルを以下にに記しておきます。
I. メヌエット ロココ
II.真剣な議論
Ⅲ.おはよう
IV.ミリの葬儀
V. プチ ヴァルス メランコリク
VI.ホームシック
VII.キャロル
Ⅷ.ブランコに乗って
IX.タンナに位置
X・シェパード
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハンニカイネン、イルマリ:子供のためのピアノ曲