一日一曲(1269)プッチーニ、ジャコモ:菊の花
本日は、没後100年(1924年11月29日没)を迎えらえたイタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニさん特集の3回目です。
1891年には、トスカナ地方のトッレ・デル・ラーゴに別荘を購入しました。この別荘が、以後終生にわたってプッチーニさんの仕事場兼自宅となりました。現在、この地にはプッチーニの亡骸が眠っています。1893年、第2作のオペラ『エドガール』の後に書かれた第3作のオペラ、『マノン・レスコー』は、大成功となりました。4年前の雪辱を果たしたことになります。このオペラの政策を通して、優れた台本作家ルイージ・イッリカとジュゼッペ・ジャコーザと知り会ったことは、大きな収穫となりました。以後、この二人の協力のもとに、プッチーニさんは『ラ・ボエーム』(1896年)、『トスカ』(1900年)、『蝶々夫人』(1904年)と、立て続けに傑作オペラ3曲を世に出しています。
本日の曲は、これまた珍しいジャンル、室内楽曲の分野の作品、「菊の花」(弦楽四重奏曲)をご紹介します。プッチーニさんが彼の出世作である『マノン・レスコー』に取り組み始めた頃である1890年1月、パトロンでもあったアオスタ公アメーデオ1世が急死しました。プッチーニさんはアオスタ公追悼のために、本曲を一晩で書いたと伝えられている。単一楽章で演奏時間は7分。切々たる感情が伝わってきます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
プッチーニ、ジャコモ:菊の花