一日一曲(1282)コダッリ、ネーヴィト:オスティナート
本日は、生誕100年(1924年12月12日生)を迎えらえたトルコの作曲家、ネーヴィト・コダッリさんの曲をご紹介します。
コダッリさんはトルコ南部の地中海沿岸にある大都市メルスィンで生まれました。1939年に15歳でアンカラ国立音楽院に入学。1948年には国費でフランスに留学し、パリのエコール・ノルマル音楽院で研鑽を重ねました。アルトゥール・オネゲル、ジャン・フルネ、ナディア・ブーランジェらそうそうたるメンバーから教えを受けました。1953年にトルコに戻り、アンカラ国立音楽院で作曲の教授として後進の指導にあたられました。後に同音楽院の音楽学部長も務められました。アンカラ国立歌劇場とバレエ団の指揮者としても活躍されています。作曲については、のオペラ、オラトリオ、オーケストラ、室内楽、ピアノのための作品など多彩なジャンルで作品を遺されています。2009年に84歳で亡くなられました。
本日の曲は「オスティナート」です。「子供のための5つの小品」との副題がつけられています。各曲は演奏時間1~2分のとても短い曲です。初学者への練習曲としての役割も持って作曲されたのではないでしょか。それぞれの曲は以下のように題名がつけられています。
第1番 村のバンド
第2番 壊れたおもちゃへのエレジー
第3番 カ-ニバル・ダンス
第4番 悲しい子供
第5番 幸せな子供
個人的には、第1番がおもしろかったです。調子っぱずれのような不協和音は、素人バンドの演奏を模しているのでしょうか。それから、第5番ですが、題名が「楽しい子供」となっていますが、曲の感じがあんまり「たのしい」という風には受け止められませんでした。個人的な感覚なのでしょうが、皆様、いかがでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
コダッリ、ネーヴィト:オスティナート