一日一曲(1289)フェニグスタイン、ヴィクトル:メメントとエピタフ
本日は、生誕100年(1924年12月19日生)を迎えらえたスイスの作曲家、ヴィクトル・フェニグスタインさんの曲をご紹介します。
フェニグスタインさんはチューリッヒで生まれ、故郷の音楽院でピアノを学びました。作曲家としては主に独学でしたが、チューリッヒ大学で音楽学を学んだほか、哲学と民族学も学び、作曲に生かしました。当初はピアニストとして出発したのですが、運悪く多発性硬化症を発症してしまし、作曲と指導に専念することとなりました。1948年にルクセンブルクに移り、1985年まで音楽院でピアノの教授として後進の指導に当たられました。舞台音楽やオーケストラ音楽、歌曲、室内楽、特にピアノのための数多くの作品を遺されています。
本日の曲は、サクソフォンとピアノのための「メメントとエピタフ」です。1981年、作曲者56歳の時の作品です。「メメント」は、「形見」とか「記念」、「エピタフ」は「墓碑銘」を意味します。どなたかの追憶の意を込めて作曲されたのでしょうか。解説が欲しいところです。「現代音楽」っぽい、ややとっつきにくいメロディの曲なので、少々慣れるまでは聴きづらい部分もあるかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フェニグスタイン、ヴィクトル:メメントとエピタフ