一日一曲(1297)アグリコラ、ヨハン・フリードリヒ:フルートソナタイ長調

 本日は、没後250年(1774年12月2日没)を迎えらえたドイツの作曲家兼オルガニスト、ヨハン・フリードリヒ・アグリコラさんの曲をご紹介します。

 アグリコラさんは1720年にザクセン=ゴータ=アルテンブルク公国のドービチェン(現在のテューリンゲン州アルテンブルガー・ラント郡)で生まれました。ちょうど大作曲家ベートーヴェンと同じ年の生まれということになります。ライプツィヒで法学を修める傍ら、かの有名な大作曲家バッハの下で音楽を学び、一時は彼の養子にもなったそうです。1741年にベルリンに移り、作曲を学んでいます。まもなく、アグリコラさんは同時代の最も優れたオルガニストの1人として広く知られるようになりました。同時に作曲活動も旺盛に行い、1750年にポツダムで上演された喜劇「Il filosofo convinto in amore」が成功、これがきっかけでプロイセン王フリードリヒ2世の宮廷作曲家に任ぜらました。1759年には宮廷管弦楽団の指揮者も務めることとなりました。1774年にベルリンで54年の生涯を閉じられました。

 本日の曲はフルートソナタイ長調です。4楽章ありますが、全体で演奏時間は約10分と、小さめの曲です。ベートーヴェンと同じ年のアグリコラさんですが、作風はベートーヴェンより保守的・古風に感じます。「古き良き時代」の最後の輝き、といった感じではないでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アグリコラ、ヨハン・フリードリヒ:フルートソナタイ長調

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