一日一曲(1321)クライスラー、フリッツ:愛の喜び

 本日から5回にわたって、生誕150年(1875年2月2日生)を迎えらえたオーストリア出身のヴァイオリニスト兼作曲家、フリッツ・クライスラーさんを特集いたします。

 クライスラーさんは1875年にオーストリアの首都ウィーンで生まれました。お父様は町の開業医で、精神分析で著名なジークムント・フロイトと親しかったとのことです。本名はフリードリヒ・クライスラー(Friedrich Kreisler)とのことです。父親は大の音楽好きで、アマチュアの弦楽器奏者でした。その父の勧めで3歳の頃からヴァイオリンを習い始めました。あまりにも飲み込みが早く、7歳で特例としてウィーン高等音楽院に入学してヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世に演奏を、アントン・ブルックナーに作曲を学び、弱冠10歳で首席で卒業しています。その後、パリ高等音楽院に入学、こちらも弱冠12歳にして首席で卒業しています。1888年、アメリカのボストンで初演奏会を開いて成功を収め、翌年オーストリアに凱旋帰国、帰国後は「神童」としてもてはやされることを望まなかった父親の勧めで、一般教養を身につける意味もあり、高等学校に進学しました。高等学校では医学を勉強するが肌に合わず、本格的に勉強するまでには至らなかったとのことです。

 本日の曲は「ウィーン古典舞曲集」の第1曲のあたる「愛の喜び」です。本舞曲集はクライスラーさんの代表曲ともいえる作品で、3曲とも演奏される機会の多い定番曲となっています。

 「愛の喜び」はウインナ・ワルツの要素が取り入れられた、文字通り愛の喜びを表す晴れやかな作品に仕上がっています。中間部のメロディも絶品です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クライスラー、フリッツ:愛の喜び

クライスラー、フリッツ:愛の喜び(MP3ダウンロード)

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