一日一曲(1342)ティナッツォーリ、アゴスティーノ:チェンバロソナタ第1番
本日は、没後300年(1725年2月10日没)を迎えらえたイタリアの作曲家兼オルガニスト、アゴスティーノ・ティナッツォーリさんの曲をご紹介します。
ティナッツォーリさんの生年は1660年頃だそうで、はっきりとはしていないようです。ボローニャで生まれました。1690年頃にフェラーラでオルガニストとして活躍、その後ローマに行きましたが、しばらくカステルに幽閉された、とのことです。何らかの犯罪と関係していた?あるいは冤罪?詳しいことはよくわかりませんでした。幽閉中に作曲をしていたそうです。独房の壁に木炭で引っ掻いて楽譜を欠いていたそうです。釈放後、故郷のエミリア・ロマーニャに戻りましたが、その後マーチに移り、オペラを作曲するなどと活躍されました。
本日の曲は「チェンバロソナタ第1番」です。ちょっと珍しい5楽章形式で書かれています。テンポですが、緩、急、緩、に続く第4楽章が、急→緩となっていて、最後が急で終わっています。つまり、ちょっと特殊な第4楽章が間に挟まっている形になっています。チェンバロでの一番最初のソナタなので、特に力が入ったのかもしれません。第1楽章のメロディは、どこかで聴いたことのあるメロディだな、と思いました。確か、ヘンデルのヴァイオリンソナタの中に似ているメロディの曲があったように思うのですが…。もしかしたらヘンデルさん、本曲を知っていて影響を受けたのかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ティナッツォーリ、アゴスティーノ:チェンバロソナタ第1番