一日一曲(1354)カールマン、チャールズ・エメリッヒ:小さなカウボーイ

 本日は、没後10年(1925年1月1日生)を迎えらえたオーストリアの作曲家、チャールズ・エメリッヒ・カールマンさんの曲をご紹介します。

 カールマンさんは1929年にオーストリアの首都ウィーンで生まれました。お父様は作曲家のチャールズ・カールマン(お父様からお名前を受け継いでいらっしゃったのですね)。チャールズ・エメリッヒ・カールマンさんが父親と同じ作曲家になったのは自然な成り行きだったのかもしれません。幼少期は1938年のオーストリア併合の過程で一家は追放され、フランスとアメリカで亡命生活を送らざるを得なかったなど、苦難の道をたどりました。ニューヨークのリバーデイル音楽院とコロンビア大学でピアノと作曲を学び、パリ音楽院にも留学しました。当初はクラシック専門でしたが、1950年代以降軽音楽やミュージカル等の方面に転向しました。また、1980年代から1990年代にかけては画音楽も手がけられました。

 本日の曲は、喜歌劇「アリゾナ・レディ」より「小さなカウボーイ」です。この喜歌劇は、父親のチャールズ・カールマンが1948年から1949年にかけて作曲に取り組んだ曲でしたが、未完で終わっていました。それを息子さんが責任?をもって、完成させた形になりました。初演は1954年1月1日。父親は2か月前に亡くなられ、初演を聴くことができませんでした。本日は、息子さんが完成させた部分の曲をどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カールマン、チャールズ・エメリッヒ:小さなカウボーイ

カールマン、チャールズ・エメリッヒ:小さなカウボーイ(CD)

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