一日一曲(1440)トロイロ、アニバル:レスポンソ

 本日は、没後50年(1975年5月18日没)を迎えらえたアルゼンチンの作曲家兼タンゴ演奏家、アニバル・トロイロさんの曲をご紹介します。

 トロイロさんは1914年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれました。子供時代から近所のバーでバンドネオンを聴いて育ち、10歳のとき、せがんで母親から買ってもらったバンドネオンで練習を始めました。トロイロさんはその楽器を保管し、生涯にわたって演奏されたとのことです。1925年、11歳の時にバーで初めてパフォーマンスを行ったそううです。14歳の時には、初めてのクインテットを結成され、活躍されました。1930年12月、有名なヴァルダロ・プーリアーゼの六重奏団の一員として雇われました。それ以降、トロイロさんは数多くのオーケストラで演奏されていらっしゃいます。1968年には自身のバンドであるアニバル・トロイロ・カルテットを結成し、活躍されました。「ブエノスアイレスの最高バンドネオン」と評されたトロイロさんは、1975年5月18日、ブエノスアイレスのイタリア病院で脳卒中で亡くなられました。

 本日の曲は「レスポンソ」です。本曲は親友であった詩人ホメロ・マンツィに捧げられています。1951年にマンツィが亡くなられ、それが原因となりトロイロさんは1年以上も深刻なうつ病で苦しみました。その苦しみの中から生まれたのが本曲です。どちらかというと、悲しみより苦しみや理不尽な状況に対する怒りの感情の方が強いのかな、という印象でした。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トロイロ、アニバル:レスポンソ

トロイロ、アニバル:レスポンソ(MP3ダウンロード)

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