一日一曲(1487)サティ、エリック:ジムノペディ第1番
本日は、没後100年(1925年7月1日没)を迎えらえたフランスの作曲家、エリック・サティさん特集の3回目です。
1898年からパリの3キロメートルほど南部近郊アルクイユに居を移しました。フランス社会党及びフランス共産党にも党籍を置いていたとのことで、政治的なことにも興味を持たれていたようです。1919年になるとダダイズムのトリスタン・ツァラ等と知り合い、フランシス・ピカビア、アンドレ・ドラン、マルセル・デュシャン、マン・レイなどとも交流されました。
もともと伝統に反発し、自由な作品を創られていたサティさんでしたが、音楽修行をやり直したいと決意し、1904年、スコラ・カントルムに入学します。こちらは無事に1908年に卒業、しかも再優秀な成績での卒業でした。
深酒をすることが多かったサティさんですが、そのため肝硬変を患い、それがもとで1925年7月1日、パリ14区の聖ジョゼフ病院59歳で亡くなられました。
本日の曲は、サティさんの代表作であるピアノ曲「ジムノペディ第1番」です。聴いたことがある方が多い曲ではないかと思います。ちょっと練習すればどなたでも弾けるピアノ曲です。そんな「簡単」な曲でありながら、気品があり、名曲としての地位を不動のものにしています。こういった曲はそうそうあるものではありません。「奇跡」ともいえる本曲、じっくりと味わっていただければ。
ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
サティ、エリック:ジムノペディ第1番