一日一曲(1488)サティ、エリック:いやな気取り屋の3つの高雅なワルツ

 本日は、没後100年(1925年7月1日没)を迎えらえたフランスの作曲家、エリック・サティさん特集の4回目です。

 サティさんは、自作に変わったタイトルをつけることでも有名でした。少し挙げてみると、『官僚的なソナチネ』『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』『冷たい小品』『梨の形をした3つの小品』『胎児の干物』『裸の子供たち』・・・。既成の権威を嫌ったサティさんの反骨精神が如実に表れています。

 本日の曲はピアノ曲「いやな気取り屋の3つの高雅なワルツ」です。1914年、作曲者48歳の時の作品です。これも一風変わったタイトルではありますが、これにはちょっとした裏事情があります。本年(2025年)生誕150周年の作曲家、ラヴェルが1911年に「高雅で感傷的なワルツ」を発表していますが、それを意識して作曲されたのが本曲です。そのため、ラヴェルの作品を大いに意識したタイトルが付けられました。
 三曲構成のこの曲を。サティさんは一日一曲ずつ、三日間で作曲されたとのことです。3曲にはそれぞれ「かれの容姿」「かれの鼻眼鏡」「かれの脚」と副題が付けられているほか、曲中にもいろいろとユニークな文章が添えられています。
 個人的には第2曲が印象に残りました。

ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
サティ、エリック:いやな気取り屋の3つの高雅なワルツ

サティ、エリック:いやな気取り屋の3つの高雅なワルツ()

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