一日一曲(1497)芥川也寸志:オーケストラのためのラプソディ

 本日は、生誕100年(1925年7月12日生)を迎えらえた日本の作曲家、芥川也寸志さん特集の4回目です。

 1967年には、それまでの前衛的手法を用いた作風から転換し、再びオスティナートを前面に押し出した作風へ回帰します。「オスティナータ・シンフォニカ」(1967)、「舞踏組曲『蜘蛛の糸』」(1968)、「チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート」(1969)、「オーケストラのためのラプソディ」(1971)などを発表しました。1977年から1984年まで、NHKの音楽番組『音楽の広場』に司会として黒柳徹子とともに出演。その他、ラジオの分野では1967年より死の前年(1988年)までTBSラジオ『百万人の音楽』で野際陽子とパーソナリティを務めた。ダンディな容貌とソフトだが明晰な話し方で、お茶の間の人気も高かった、とのことです。

 本日の曲は、「オーケストラのためのラプソディ」です。文化庁の委嘱により作曲され、1971年9月12日に完成、、同年10月4日に東京で初演されました。芥川さんは、この作品を「、魔法使いが短い杖を振るう音楽」と表現されていらしたそうです。オスティナートが多用された本曲は、それを基軸に聴いていると、個人的には分かりやすく親しみやすいです。とくに、曲の終わりの方、執拗に繰り返されるオスティナートを中心に、熱狂の渦が沸き起こる部分など、圧巻です。

ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
芥川也寸志:オーケストラのためのラプソディ

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