一日一曲(1552)ヨハンソン、マグヌス・ブロンダル:子守歌

 本日は、生誕100年(1925年9月8日生)を迎えらえたアイスランドの作曲家兼ピアニスト兼指揮者、マグヌス・ブロンダル・ヨハンソンさんの曲をご紹介します。

 ヨハンソンさんはレイキャビク音楽大学で学んだ後、ジュリアード音楽院に留学し研鑽を重ねました。1950年代から60年代初頭にかけてはアイスランドの前衛芸術の最前線にいました。ピアノのためのフィヨラール・アブストラクショーニル(「4つの抽象化」、1950年)はアイスランド初の12音の作品でした。電子音楽の先駆者でもあり、1958年に木管五重奏曲、ピアノ、テープのためのElektrónísk stúdía(電子研究)を作曲しました。1956年から1961年にかけてアイスランド国立劇場でレペティトゥールおよび指揮者として活動しました。その後、1974年までアイスランド国営放送サービス(RÚV)でプロデューサーを務めました。1959年にはアイスランドのニューミュージック集団ムジカ・ノヴァの創設メンバーとして関わりました。1971年から約10年間、ヨハンソンさんはほぼ作曲をやめ、沈黙しました。その後1980年に「弦楽器、チェレスタ、パーカッションのためのアダージョ(1980年)」で、シンプルでネオロマンティックな叙情性を取り入れた新しい作風で復帰しました。米国での活動期間(1977-87)の後、再びアイスランドに居住しました。1995年、ヨハンソンさんは保存のためにアイスランド国立大学図書館に作品を引き渡しました。2004年8月、亡くなるわずか数か月前、アイスランドの映画監督アリ・アレクサンダー・エルギス・マグヌッソンは、後に彼の人生と作品に関するドキュメンタリーの基礎となる彼のインタビューを録音しました。2005年1月に79歳で亡くなられました。

 本日の曲はヴァイオリンとピアノのための小品、「子守歌」です。ピアノは、弦にいろいろと加工された「プリペアード・ピアノ」で演奏されていますが、ヴァイオリンの方は普通通り、特に何も変わったことはしてはいません。物悲しいヴァイオリンのメロディが心に残ります。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヨハンソン、マグヌス・ブロンダル:子守歌

ヨハンソン、マグヌス・ブロンダル:子守歌(CD)

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