一日一曲(1555)ベリオ、アドルフォ:ポルカ

 本日は、一昨日ご紹介したルチアーノ・ベリオさんの祖父にあたるアドルフォ・ベリオさんの曲をご紹介します。

 アドルフォ・ベリオさんは、1847年、イタリア北西部リグーリア州オネーリアで生まれました。作曲家兼オルガニスト兼ピアニストとして活躍されました。地元の教会で長くオルガン奏者を務める一方、家庭では舞曲や小品の作曲に励み、ポルカやマーチ、ワルツといった親しみやすい音楽を数多く残しました。アドルフォ・ベリオさんの作品は、世の中にはさほど広く知られるものではありませんが、地域社会に根差した演奏家・作曲家として尊敬を集めたと伝えられています。ベリオ家は音楽的伝統の厚い一家で、アドルフォさんの息子エルネスト・ベリオ(ルチアーノの父)も作曲家・ピアノ教師として活動し、地元で音楽教育に力を注ぎました。ルチアーノ・ベリオ(1925–2003)はこの家庭環境に育ち、幼いころから祖父アドルフォのピアノや教会音楽に親しみ、音楽の基礎を自然に身につけました。祖父が家庭で奏でる舞曲や宗教音楽は、ルチアーノにとって最初の「生の音楽体験」となり、後の創作活動における多様なスタイル感覚の源泉ともなったと考えられます。1942年に95歳で没したアドルフォさんは、世界的作曲家となる孫の誕生と少年期を見届け、三代にわたる音楽一家の礎として記憶されています。

 本日の曲は「ポルカ」です。本日は2台ピアノの演奏です。これが原曲なのか、それとも2台ピアノ用の編曲なのかは、ちょっと良く分かりませんでした。
短いけれども陽気で愉快な曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ベリオ、アドルフォ:ポルカ

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