一日一曲(1569)アッリゴーニ、ジョヴァンニ:マンドリンソナタ ホ短調

 本日は、没後350年(1675年6月8日没)を迎えらえたイタリアの作曲家、ジョヴァンニ・アッリゴーニさんの曲をご紹介します。

 アッリゴーニさんは、1597年3月、北イタリアのサン・ヴィート・アル・タグリアメント(San Vito al Tagliamento)で生まれました。 若い頃から音楽活動を始め、声楽と器楽を兼ねた作風で知られます。ウィーン宮廷の礼拝堂(カペッラ・チェンテール)でオルガニストとして仕え、皇帝フェルディナンドⅡおよびフェルディナンドⅢの下で「Sacra Cesarea Maestà(神聖皇帝の威光)」のオルガニストという称号を持っていました。アッリゴーニさんの作品は、宗教曲が中心で、モテット、賛歌、マグニフィカト、サルミ(詩篇)、マドリガーレ等を含みます。1635年には「Concerti di camera」(声楽を含む室内協奏風作品集)をヴェネツィアで出版しましたが、これは、歌と器楽の対話形式を取り入れた作品群で、当時としては先駆的なものでした。1675年6月にミラノで78歳で亡くなられました。

 本日の曲は「マンドリンソナタ ホ短調」です。4楽章形式で演奏時間は約13分、どちらかというと小規模な作品と言えるでしょう。第1楽章の、分散和音で奏でられるマンドリンの調べが印象に残りました。マンドリンの活躍する曲はどちらかというとマイナーな部類に入りますので、本曲は貴重なレパートリーと言えるのではないでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アッリゴーニ、ジョヴァンニ:マンドリンソナタ ホ短調

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